注18. ホーソン研究

労働者が働く工場の物理的環境によって、労働者達が行う労働行為の生産性が変化すると言う仮説に基づき、どのような要因がどのように影響するのかを分析することを目的に計画・実施された実験です。特定の工場に、労働者を集め、作業をしてもらったところ、労働環境を変えると、いつも良い結果が出ることが分かりました。ところが、興味深いことに、作業環境を悪くしても、生産性が向上することが分かり、実は、作業環境以外の理由で、作業の生産性が上がっていると考えざるをえませんでした。最終的には、労働者全体の中から、実験のために選ばれた作業者は、「自分達が選ばれた」と思い、普段よりもよく働いていたと言う結論になりました。このように、実験のために選ばれた人々が、「自分は選ばれた人間である」と考え、しばしば実験結果に影響を与えることを、現代では「ホーソン効果」と呼んでいます。

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